"(not) video dump"は、複数の何気ない未編集の動画を連続して共有するビデオダンプという慣習に対して、問題提起し、再定義するkyuのコンテンツです。セレブリティやインフルエンサーたちが自然体に見せる手段としてカメラロールの思い出を投稿する中、kyuは一見何気ない瞬間を、私たちの個人的な物語とアイデンティティを形作る重要な原点（Genten）となる可能性を秘めたものとして捉えています。

今日のような絶え間ないコンテンツ共有の文化の中で、私たちは記録された思い出をファストファッションのように扱いがちです。
このキャンペーンを通じて、kyuは記録された思い出とのより意識的な関係性を促します。それは静かな会話であったり、自然な笑い声であったり、一見すると普通の経験かもしれません。しかし、こうした瞬間のカジュアルな性質を否定するのではなく、それらが私たちの個人の礎石となる可能性を秘めています。

"(not) video dump"は、私たちが共有するコンテンツの量ではなく、捉えたそれぞれの思い出がが生み出す繋がりの深さにこそ真の価値があることを示唆しています。かつてはphoto dumpやvideo dumpとして投稿されていたような思い出にこそ、最も意味のある思い出が隠れいていると考えています。

kyuを通じて、すべての思い出は原点を作り出す機会になります。
それは私たちが誰であるのか、何が最も大切なのかを定義する助けとなる参照点です。